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   サッカーのルール

   サッカーのルールはとても簡単


サッカーは、とても簡単なルールで構成されています。(サッカー競技規則

基本となる考え方は、『危険なこと』、『紳士道に反すること』を禁止しているだけです。

例えば、相手を「蹴る」、「殴る」、「つまづかせる」、「つき飛ばす」、「つかむ」、「飛びかかる」等というのは、相手にげがをさせてしまう危険性のある行為です。また「手でボールを扱う」、「相手の背後で待ち伏せをする」等というのは、紳士として行なってはならない恥ずかしい行為です。 つまり、選手が、けがをせず、正々堂々とサッカーを楽しめるようにしてあるのがルールなのです。
現在のサッカーでは、ルールを破ると相手チームに「フリーキック」が与えられますが、昔のルールには、「フリーキック」のようなものはありませんでした。なぜなら、これらの行為は紳士として、絶対に守らなければならないものだったからです。当時も、時にはファウルになるようなプレーもありましたが、もちろん故意ではないので『仕方がない』と解釈されていました。このようにルールを尊重し合って行なっているわけですから、当然『レフリー』という存在は必要ありませんでした。

   レフリー(審判)ってどういう人なの?


だんだんと試合が激しくなるにつれて、『仕方がない』ではすまなくなり、ファウルした後の再開方法等をゲーム中に両チームのキャプテンが相談し判定するようになってきました。しかし、それだけでは、どうしても揉めることが度々出てきます。そのため、万一揉めた場合には、スタンドで観戦していた『最も偉そうな人』に相談に行くようになりました。

しばらくすると、このような人は、試合開始前に『参考(Refer)にする人』としてお願いされるようになり、レフリー(Referee)となっていくのです。当時の偉そうな人といのは『黒のタキシード』に『山高帽』といった服装でした。今でもレフリーが黒い服を着ているのはその名残です。

その名残を服装だけにとどめず、もともとは『選手たちが自分の試合を楽しむため』にお願いした存在であったことを忘れないようにしなければなりません。

   フェアプレーって何?

   ルールを正確に理解し、守る
   ルールの精神・安全・公平・喜び
   レフリーに敬意を払う
   相手に敬意を払う



   遠く険しいW杯審判への道

サッカー公認審判員のランクと国内の人数



ランクが高いほど人数が少なくなっている。

W杯審判になるためには、どのような道を辿ればいいのでしょうか?サッカー試合の審判は、サッカー公認審判員という資格を持つ者が就くことのできる仕事です。現在日本には約11万人のサッカー公認審判員がいますが、W杯の審判はその頂点に立つ、まさに日本最高の審判員と言える存在です。

上の表は、サッカー公認審判員のランクと、各ランクの日本における人数です。ご覧のように、下から上へとランクが上がるほど、人数が少なくなっていきます。サッカーの審判員はまず4級審判員の資格を取ることから、キャリアをスタートさせます。4級は12歳以上なら誰でも受験でき、内容も講習中心という比較的簡単に取れるランクです。

それから経験を積みつつ3級、2級とランクアップしていきます。そして1級になってさらに経験を積むと、Jリーグの審判や国際試合の審判員として推薦を受けることができます。国際試合の審判の中でさらに実績・能力ともに優秀な者が、W杯の審判員としての推薦を受けることができるのです。

このようにW杯審判までの道のりはキャリア的にも遠いのですが、別の意味で険しい道でもあります。というのも、Jリーグの審判クラスになるまでは、審判だけで収入を得ることはほとんどないからです。そのために、他の仕事をしながら経験を積んでいくことになります。またJリーグの審判ですら、本業としてやっているのはごく一部です。また定年制度もあり、W杯の審判は45歳以下でないとなれません。

選手としてW杯でプレイすることは凄いことですが、選手だけではなく審判も、W杯に立つ者は国のトップレベルの技量を持っているのです。W杯を盛り上げるために欠かせない審判という存在に、改めて注目してみましょう。



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