誰でも知っておきたいR.I.C.E処置

サッカーは、身体接触を伴うスポーツであり、どんなに気をつけていても打撲や捻挫などのケガはつきものです。そのような時、内出血や腫れを最小限にとどめ、症状の悪化を防ぐために行なうのがRICE処置です。RICEとは、行なう処置の頭文字のことです。

1.REST(安静)

運動を中止し、患部をできるだけ動かさないようにします。

2.ICE(冷却)

氷や流水で患部を冷却します。毛細血管を収縮させ血流量を低下させる事により、弊害を最小限に抑えます。できるだけ早く冷却することが早い復帰につながります。RICE処置の中でも特に重要な処置です。

3.COMPRESSION(圧迫)

包帯(バンテージ)などを用いて圧迫して、腫れ、内出血を抑えます。スポンジを使うと圧迫とともに血流の逃げ道も確保できるので効果的です。

4.ELEVATION(挙上)

患部を心臓より高い位置にすることで、血液を患部に集まりにくくし、腫れ、内出血を抑えます。

 素人治療に頼り過ぎない

応急処置は大切ですが、それだけに頼らず、必要があれば必ずドクターに診てもらうようにしましょう。

 水分補給について

水分補給の方法としては、一度に多量の補給を行なうと、血流の濃度が落ちてしまい、運動能力が低下してしまいます。そのため、運動開始前にあらかじめ250~500mlの水分を取っておき、運動中は15~20分毎にコップ1~2杯(約180ml)の水分を補給するようにしましょう。
また、発汗とともに失われたミネラルやエネルギー源を補給するためのスポーツドリンクやオレンジジュースなどを取ることもよいでしょう。市販されているものは、やや糖分が多く、体内への吸収が遅くなるので、半分ほど水で薄めたものが良いでしょう。また4~5℃の冷えた水分のほうが体内吸収もよく、体温の上昇を防ぐこともできます。